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近視の進行を抑制する点眼治療『マイオピン』
当院では低濃度アトロピン0.01%(商品名 マイオピン)を1日1回点眼することで近視の抑制効果が期待できる点眼治療を行っています。
近視の進行を抑制することが大切な理由
子どもの近視は、主に眼球が楕円形に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことで、ピント位置がずれることにより生じるケースが多くあります。
近くを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼軸長が伸びてしまうと戻ることがありません。そのために眼軸長の伸びを抑えることが、近視の進行を抑制するためには重要となります。
低濃度アトロピン0.01%点眼は眼軸長が伸びるのを抑制する効果が期待されます。
低濃度アトロピン0.01%の治療効果
近視の進行を遅らせる(眼軸長の伸展を抑制する)という点で統計的にも臨床的にも有意義な効果が確認されている治療法の一つです。
- 重篤な副作用の報告はありません。
- 近視の進行を軽減させる良好な点眼薬といわれています。
治療対象者
- 6~15歳までの方
- 中等度(-6D)以下の近視の方
- 3か月に1回定期検な通院が可能な方
治療に関しての注意点
- 保険適応外診療(自費診療)となります。保険診療とは同日に行えません。
- 治療効果判定、副作用の有無を診るため3か月に1回必ず診察と検査が必要です。
- 点眼薬は1か月の使い切りです。感染症のリスクを避けるため開封してから1か月経過したら残量があっても破棄してください。
- 少なくとも2年間治療を継続することが推奨されています。
- 視力が回復する(近視が治る)治療ではありません。近視が進まないようにする治療です。
- 点眼しても治療効果が得られない方もおられます。
治療の流れ
- 初回
- 診察、検査を行い『マイオピン』を1本処方します。
- 1か月後受診
- 1か月『マイオピン』を点眼して受診していただきます。診察、検査を行い点眼での副作用等がなければ『マイオピン』を3本処方します。
- 3か月毎に受診
- 診察、視力検査、屈折値検査、眼軸長測定をして治療効果を判定します。治療継続が好ましいと判断した場合、引き続き『マイオピン』を3本処方し3か月毎に受診していただきます。
治療費用
初回治療費用 |
合計5,000円 |
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2回目以降の治療費 |
合計11,000円 |